定位能力
2018/11/23
こんにちは!
大阪市西区、堀江、四ツ橋のパーソナルトレーニング・コンディショニングジムAWAKESのトレーナー中原花音です。
今回は、11月18日のブログでの中で出てきた「コーディネーション能力」について紹介します。
皆さんが日常で使う「運動神経」という言葉。
実は、これは運動生理学では「神経の名前」として使われます。
そのため「運動神経が良い、悪い」というような使い方はあまり正しいとは言えません。
「反射神経」という言葉も同様です。
運動生理学的には、「運動神経が良い」ことを「運動神経の神経伝達が速い」、「反射神経がいい」ことを「反射神経の神経伝達が速い」と表します。
皆さんが日常で使っている「運動神経」という言葉こそが「コーディネーション能力」を意味しています。
コーディネーション能力には7つの能力があります。
「定位能力」・・・相手や物に対する自分の位置関係を正確に把握する能力
「変換能力」・・・状況に合わせて、素早く動作を切り替える能力
「連結能力」・・・関節や筋肉をタイミングよく同調させる能力
「反応能力」・・・合図や相手の動きに対して素早く反応し、適切に対応する能力
「識別能力」・・・手や足、または道具や用具等を上手に扱う能力
「リズム能力」・・・音や合図に合わせてタイミングよく身体を動かす能力
「バランス能力」・・・空中や不安定な位置でもバランスを正しく保つ能力
この中から、今回は「定位能力」について詳しく紹介します。
定位能力は、相手や物に対して自分がどこにいるのか、どれだけの距離があるのかということを正確に把握する能力です。
具体的には「距離感」と「空間認知」です。
キャッチボールを例に説明します。
キャッチボールをするときに、投げる側に必要なのが「距離感」
自分と相手との距離を正確に把握できていなければ、相手のところまで届かなったり違う方向に投げてしまったりします。
「投げる」というスキルももちろん必要ですが、スキルがあっても「距離感」を把握できていなければ意味がありません。
また、キャッチする側は「距離感」だけでなく「空間認知」が必要となります。
空中に飛んでいるボールの高さや軌道、落下地点を把握する能力がなければ、ボールをキャッチすることが出来ません。
ボールをキャッチしたり、ヘディングしたり、レシーブしたりするためには、この「空間認知」が非常に重要です。
この「距離感」と「空間認知」は自分と相手、自分とボールなど様々な場面で必要です。
サッカーや野球などの「チームスポーツ」になればなるほど、重要性が高まります。
見方がどこにいて、相手がどこにいて、ボールがどこにあって、、、
全てを正確に把握できていると自分がどこにいれば上手くいくのかということが分かります。
この能力が高い人こそが、「ポジショニング」が上手くなります。
「定位能力」のトレーニング方法を紹介します。
まずは、「自分でボールを真上に投げてキャッチする」これから始めてみましょう。
慣れてきたら一周回ってからキャッチ、手をたたいてからキャッチなど、どんどん複雑な動きにしていきます。
また、その場でドリブルをしたり、ドリブルをしながら歩いたりするのもいいでしょう。
徐々にレベルアップしてきたら、いよいよ二人組で相手とパスをします。
キャッチボールでも、サッカーのパスでも何でもいいです。
二人になる事で相手との距離感というものが身に付きます。
そこから人数を増やしていったり、動きながらパスをしたりしていくとさらにレベルが上がります。
やはり小さいころからこのような「遊び」をしてきた人はすぐに慣れますが、子供の頃にあまりこの様な遊びをしてこなかった人はなかなか難しく感じます。
この「定位能力」は子供の頃にトレーニングすることが非常に大切です。
(定位能力だけでなく、コーディネーション能力全て)
皆さんのお子様や知り合いのお子様でも、ボールをキャッチしたり距離感をつかむのが苦手だったりする子がいましたら、ぜひ今回紹介したようなトレーニング(遊び)を行ってみて下さい!
子供は私たち大人より限りなく「可能性」に満ち溢れています。
その可能性を最大限に引き出してあげましょう!
AWAKESでは、キッズトレーニングアカデミーも開催しております!
ぜひ一度体験に来てみて下さい!
定位能力以外の「コーディネーション能力」については、今後少しずつ紹介していきます!