こんにちは。
大阪は、心斎橋、本町、新町近く、西区は北堀江にあるパーソナルトレーニング・ファンクショナルトレーニング特化型コンディショニングジム、AWAKES （アウェイクス）の高嶋です。

昨日の大阪は今季の最低気温になって益々季節が冬に近づくのを感じる朝夕でした。
寒暖差が激しく体調を崩しがちになりますが、みなさんは体調管理はしっかりできていますか？

AWAKESではオープン当初から通われているクライアントさんで、毎年この時期（季節の変わり目）に体調を崩される方が、今年はまだ夏バテも風邪も引いていないと、身体をしっかり動かし整える運動の効果を実感されています。

さて、「運動の初歩」といえば何を思い浮かべますか？

年齢や体型、ケガの有無や病気、生活習慣などの要因によって人それぞれ運動能力のレベルは違いますが、ある一定の運動レベルや健康なレベルの尺度として「二足で立てる」「歩行が出来る」かどうかは大きな意味を持ちます。

運動能力が高いアスリートレベルにおいても、多くのスポーツでは二足立ちでバランスがしっかりコントロールできるかどうかは大きく競技パフォーマンスに影響します。

人が二足で立ち・歩き・走り・ジャンプするという動作はとてつもなく複雑で高度です。
人の二足立位姿勢において、身体の重心は狭い指示基底面（足底）に対して相対的に高い位置にあり、不安定な状態であると言えます。
この様な不安定な人の姿勢は巧みな感覚と運動制御システムで調整されている事が明らかとなっています。

特に、視覚、前庭感覚、体性感覚からのフィードバック情報が統合されて、身体の揺れに応じて骨格筋への出力が調整されていることが様々な研究からわかっています。

ですので、これらの感覚器官の機能低下は立位での身体に対するフィードバック制御に大きな影響をもたらし、普段の生活レベルにおいても運動能力のレベルに大きく関係しているのです。

私たちAWAKESが言うファンクショナルトレーニング（機能訓練）は、この様な「感覚器官の機能を高める」トレーニングをたくさん取り入れています。

ある方面では「日常動作をベースとして高い強度で行う」高負荷型トレーニングをファンクショナルトレーニングとして行われており、AWAKESで提供するトレーニングはこの様なトレーニングとは少し異なります。

ただし、ファンクショナルトレーニングが本来持つ意味をしっかり理解すれば、高負荷型トレーニングにおいても十分に機能性を高めた「人が本来持つ動きや運動能力」に着目したトレーニングは可能です。
現に、AWAKESでも高負荷のトレーニングも行っています。

しかし、この高負荷型トレーニングを＝（イコール）ファンクショナルトレーニングと誤って指導するトレーナーやそれを受講するクライアントさんが多くみられるのも現状です。

人間本来の機能動作（ファンクショナル・ムーブメント）が獲得できていないのにもかかわらず、高い負荷をかけるトレーナーやクライアントさんがいることは本当に残念です。
なぜなら、それが機能的代償動作（本来の目的と違った動き）を促したし、ケガや痛みに繋がる恐れがあるからです。

それ以上に、関節一つの動きや筋力発揮に特化しすぎた「動作の正確性」に重きを置くあまり、本来人間が持つ様々な大切な要素である「覚」がトレーニングから切り離されているのはもっと残念です。

私たちAWAKESでは、転がったり、眼球運動をしたり、ボールを片目でキャッチしたり、一本柱を渡ったり、関節を最大可動域で動かしたり、地面をハイハイしたりと、様々な「運動」と「感覚機能」への神経生理学的アプローチを統合することで、人間本来の身体の機能をよみがえらせるトレーニングを実施しています。
私たちはそれこそが本来のファンクショナルトレーニングであると確信してパーソナルトレーニングを提供しています。

「覚」の機能を高める視覚、前庭感覚、体性感覚を刺激する神経生理学的観点と、解剖学的、運動生理学的、運動力学的観点を融合した総合的アプローチでトレーニングを行うことで、様々なニーズに応えるものが本来のファンクショナルトレーニングだと私たちは考えています。

トレーニングは高負荷でやるだけではない。
「覚」をトレーニングすることで、爽快感や達成感が上がる事は私たちが現場で実際感じている事です。

次回は、手指先の感覚（体性感覚）の入力でバランス制御機能が向上した研究論文を具体例としてご紹介します。