こんにちは！
大阪市西区北堀江、四ツ橋駅・心斎橋駅近くにあるコンディショニング、ファンクショナルトレーニング特化型のパーソナルジムAWAKESの内野です。

本日は「ウエイトリフティング世界選手権」×「腰痛」についてお話しさせていただこうと思います。

突然ですが、皆様は「ウエイトリフティング」という競技をご存知でしょうか。

ウエイトリフティング、日本語で重量挙げという種目ですが、そのウエイトリフティングの世界選手権が今月の9月4日から17日まで、サウジアラビアのリヤドで開催され、今年の世界選手権は、2024年にフランスのパリで開催されるパリ五輪の出場資格を得るための選考会とされています。

ウエイトリフティングとはどの様な競技か簡単に説明させていただこうと思います。

①両手でバーベルを握り、一気に頭上まで持ち上げて立ち上がる「スナッチ」
②床から一旦鎖骨の位置まで持ち上げ（この動作をクリーンといいます）、次の動作で頭上に差し上げる（この動作をジャークといいます）「クリーン&ジャーク」
スナッチ、クリーン&ジャークをそれぞれ3回ずつ行いそれぞれの最高重量の合計を競うのが「ウエイトリフティング」です。

ウエイトリフティングには、実は細かいルールがあります。
選手は名前を呼ばれてから、基本的に1分以内に試技を行わなければいけません。
短時間で集中し、重たいバーベルを持ち上げます。
また、バーベルを持ち上げる時に両足の足裏以外、床に触れてはいけません。
例えばお尻や、膝が少しでも触れてしまえば失敗としてカウントされます。

さらに、バーベルを持ち上げる際に肘の曲げ伸ばしがあってはならず、左右の腕の伸び方にも不均衡があってはならないのです。
持ち上げている時にプラットフォーム（競技を行う床）から足が出てもいけないですし、バーベルを持ち上げた際に、両足を結ぶ線と胴体とバーが並行になった状態で、レフリーが合図をするまで静止をしなければなりません。
合図より前にバーを下ろしてしまうと失敗として判断されるのです。

ウエイトリフティングはオリンピック種目にも選ばれていて、第1回のアテネ大会から今に至るまで実施されていてオリンピックの歴史は古いです。

細かいルールがあるウエイトリフティングですが、選手たちが体重の2倍以上の重さを頭上まで持ち上げる様子はとても迫力があり、圧倒されます。
体重により、階級は分けられていますが、1番重たい重量を上げる選手（105kg超級の選手）の世界記録は、スナッチ223kg、クリーン&ジャーク265kgと私達では考えられない重さを頭の上まで持ち上げるのです。

ぜひ、YouTubeなどで動画を見ることができますので一度ご覧ください。

また、ウエイトリフティングと名前が似ている「パワーリフティング」という競技があります。

このパワーリフティングはウエイトリフティングとは内容が違います。

パワーリフティングとは、スクワット、ベンチプレス、デットリフトの3種目を行い、3種目のトータルの重量で順位を決定します。

また、パワーリフティングはオリンピック種目に選ばれてないところもウエイトリフティングとの違いになります。

しかし「ウエイトリフティング」「パワーリフティング」のような重量を扱う種目には怪我のリスクが高まります。
代表的なものは「腰痛」です。

スナッチやクリーン&ジャークはもちろんのことですが、スクワットやベンチプレスなど重たいものを持ち上げようとすると腰を使って持ち上げようとする方が多いです。

踏ん張る時や下から重量持ち上げる際に、お腹の力が抜け腰が反ってしまったり、腰が丸まってたりすると腰に負担が大きくかかってしまい腰痛の原因になります。

腰は、joint by jointの考え方に基づくと安定する関節になります。
なので腰は安定し、少しだけ湾曲した状態で動作を行うことが重要になってきます。

臀部の筋肉を使い骨盤を安定させ、腹圧を高めて腰が反らないようにし、脊柱をまっすぐにすることで、身体が安定し安全に正しい姿勢で動作を行うことができます。

重量が重くなるにつれて、その重量で姿勢を保つことが難しくなってきます。
なので、重量を扱う前の準備段階であるコンディショニングが非常に重要です。

四肢（腕、脚）を動かした状態でも腹圧を高める事ができる種目や、正しいヒンジ動作の獲得、各関節のモビリティ&スタビリティ（動いて欲しい関節、安定して欲しい関節の獲得）が腰だけではなく、胸椎、股関節などの動きが欠かせません。

トレーニングを行う前のコンディショニングは痛みの予防、パフォーマンスUPにも大変重要になってきますので、目的に合わせ行っていきましょう。

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