ミツバチの生存戦略
2023/03/24
こんにちは。
大阪市西区北堀江、四ツ橋駅・心斎橋駅近くにあるコンディショニング、ファンクショナルトレーニング特化型のパーソナルジムAWAKESの山本倫也です。
日付が前後してしまいますが3月8日は、3(みつ)8(ばち)という語呂合わせから、養蜂業に関わる団体によってミツバチの日と制定されております。ミツバチといえば、女王バチや働きバチと役割が分かれていることはご存知の方も多いとおもいます。しかし、女王バチはもちろん働きバチのどちらもメスであることをご存知でしょうか?このようなハチの特性は生物として非常に珍しいことが分かっています。
進化生物学の祖であるダーウィンは、生物は厳しい自然環境において子孫を残すのに有利な遺伝子を持つ個体が生き残り子孫を残し、それが何代も続くことによって、生物がその環境にあった特徴を多く持つことに繋がるという説を唱えました。人間が住んでいる場所で肌の色やまぶたの厚さなど様々な身体的な特徴が異なっていることもこの説で説明することができます。
ですが、このダーウィンの説でも説明できない種が存在します。その一例がミツバチです。女王バチは自らの子孫を残すことが可能ですが、働きバチは同じメスであるのにも関わらず自らの子孫を残すことをしません。これは、ダーウィンの自然淘汰説に明らかに反しています。ダーウィンの理論にのっとれば、働きバチも自らの子孫を残すために遺伝をもった個体が増えるはずだからです。この矛盾に対して、今から50年以上前に生物学者のW.D.ハミルトンによって、「利他的な行動のコストが、利益と受益者の血縁係数の積を下回るとき、利他行動は進化する」というハミルトンの法則を提唱しています。
これをミツバチに適応するのであれば、働きバチは自らの母親である女王バチを通して自らの妹を産んでもらうことが自分と似た遺伝子を残すことに有利に働くので、女王バチのために働くということになります。また、ミツバチのオスはメスと比べて半分の染色体しか持っていないことも非常に興味深い特徴であるとともに、働き蜂の自らの遺伝子を残す戦略に一役かっております。ハミルトンの法則は、生物は遺伝子によって、遺伝子を残すための行動を余儀なくされていると言い換えることもできるかもしれませんね。
今回のコラムでは、ミツバチの特殊な生態とその進化についてお話させて頂きました。私たち人間という生物について同様のことを考えた時、現代の著しい技術発展による環境の変化は、生物としての進化のスピードを明らかに上回っております。デスクワークや便利な技術が増えたことで運動量が減り、食事でもここ数100年前までまったく食べていなかったような食品を食べるようになりました。また、ブルーライトなどによる眼や脳への刺激も増えました。これらの環境の変化は、私たちの脳や身体に何かしらの不調を引き起こすことにつながるかもしれません。例を挙げると、交感神経が優位になることによって筋緊張が強くなること、デスクワークなどの日常の習慣によって姿勢が崩れて身体に痛みやコリができることなど、現れる不調は人それぞれ多岐なものになるはずです。このような環境下においては、現代人が健康を保つために食生活を整えることや適度な運動習慣を持つことは必須事項であると言えるかもしれません。AWAKESでは、お客様の状態を評価させて頂きお客様一人一人にあったトレーニングを提供させて頂いております。ぜひ、AWAKESで一緒にあなたにあった運動を一緒にしてみませんか?
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