僅かなずれに気づくこと
2023/02/14
こんにちは。
大阪市西区北堀江、四ツ橋駅・心斎橋駅近くにあるコンディショニング、ファンクショナルトレーニング特化型のパーソナルジムAWAKESの山本倫也です。
2023年もあっという間に2月も中盤になってしまいましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。2月といえば、恵方巻き、節分、うるう年などを私はまっさきに思い浮かべます。その中でも、今回のコラムではうるう年について書かせていて頂きます。
皆様もご存知かと思いますが、うるう年は、西暦を4で割り切ることができ、400でも割り切ることが出来る年を366日にすることにより、暦と季節のずれが起こらないように調節する年のことです。前回は2020年がうるう年で、次回のうるう年は、来年の2024年です。
暦と季節のずれの調整が必要な理由は、地球の公転周期と古代エジプトで作られた太陽暦のずれに起因します。地球は、365日5時間48分の時間をかけて太陽の周りを一周します。したがって、地球の公転周期も365日と5時間48分となります。今から6000年も前に、古代エジプト人によって1年が約365日だということが分かっていました。
エジプトでは、毎年、夏になるとナイル川が洪水を起こすことに悩まされておりました。そして、洪水が起こる頃にはシリウスという明るい星が太陽が登る直前に輝いていることに気づきました。そこから、星の観測を進めているうちに、星が約365日で一回りしていることを発見し、これが、365日を一年とする太陽暦の始まりとされております。暦をもとに、作物の種をいつまくのか、冬への備えをいつから始めたらよいかなどを考え生活に活かしてきました。
しかし、地球の公転周期は365よりも少し長いため、何年も立つうちに少しずつずれが生じてしまいます。そこで、エジプトの人たちは一年を366日にするうるう年を考案して調整しました。この暦を、今から2000年ほど前、古代ローマ皇帝であるユリウス・カエサル・シーザーがローマに持ち帰り「ユリウス暦」として、公式のカレンダーに取り入れました。その後、ユリウス暦も何百年も経つうちにずれが重なり、1582年に当時のローマ皇帝であるグレゴリウス13世が「グレゴリオ暦」を発表しました。これが、今でもカレンダーで使われている暦になります。
ちなみに、日本でグレゴリオ暦が導入されたのは、明治6年、1873年の頃です。それまでは、月の満ち欠けをひと月の基準とする「太陰太陽暦」を用いておりました。この太陰太陽暦では、1年が354日であったため、数年ごとに1度うるう月をいれて、一年を13ヶ月にすることで暦のずれを調整しておりました。
今回、うるう年に関してコラムを書かせていただきましたが、僅かなずれがやがて大きなずれへと変わってしまうのは人間の身体も一緒だと思います。例えば、呼吸は一日の中で2万数千回行われる人間の基本的動作の一つです。呼吸で息を十分に吐くことができず、浅い呼吸になってしまうことは反り腰の原因の一つになってしまいます。一回一回では、僅かなずれかもしれませんが、何度も何度も繰り返していくことで大きなずれへと変わってしまいます。呼吸以外の、日常動作でも同じことが言えます。このズレを修正していくことで、腰痛改善など様々なお悩みの解消や目標の達成を行えるのがコンディショニングトレーニングだと私は考えます。僅かなずれに気づくことが出来るトレーナーになるために日々精進してまいります。
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