細かな物を作る事での脳の恩恵!(後編)
2022/10/31
こんにちは!
大阪西区北堀江、四ツ橋駅・心斎橋駅近くにあるパーソナルトレーニング・ファンクショナルトレーニング特化型のコンディショニングジムAWAKES(アウェイクス)のトレーナー鈴木です。
前回、前編で書かせて頂いた続きになります。
前回のコラムはこちらから。
https://www.awakes.jp/blog/6838/
私がハマっているプラモデルの製作では実際どこの脳が活動していたり鍛えられるのでしょうか。
ここを今回、少し難しい話になりますが真面目に書いてみたいと思います。
最後に小児神経発達に役立つ情報を掲載しますので、興味のある方は最後までお付き合い下さいませ。
まずプラモデルを製作する上で、結論から言うと主に脳の「小脳」、そして「頭頂葉」が活発になると考えています。
小脳とは!(簡単に)
運動する上で必要な、洗練された細かな動き、バランスの調整、コーディネーション能力などです。
例えると針の穴に糸を通す時に使うような、巧緻性(こうちせい)に小脳は欠かせません。
小脳でも部位に寄って役割が違うのですが、プラモデル制作中ではでは指先の細かい動きをしている時に活性化されます。
そして指先などが震えないように、コントロールしたり、抑制をかけていく機能です。
私はプラモデルの小さなシールを貼る作業の時に、かなり小脳を使うと思っています。(苦手なのでいつもプルプルしながら失敗して、貼り直してシールがグチャグチャになっています。。。)
頭頂葉とは!(簡単に)
自分の身体の位置を把握している部分になります。自分の腕がどこにあるのか?今身体に当たっている物が温かい・冷たい物なのか。痛い物なのか、手触りが良いものなのか。自分の身体の形状が分厚いのか、長さはどれくらいあるのか等「体性感覚」と言われる身体の感覚部分です。
よく物にぶつかったり、どこかに身体をぶつけていたりする方はこの頭頂葉が持っている体性感覚という感覚が良くない事で起こっている可能性があります。
プラモデル製作中には指がどこにあるのか、プラスチックの触感、形状の認識、そしてプラモデルの説明書などの解釈にも働きます。
そして他にも大脳皮質である
見る事で後頭葉!
作業を企画し実践する事・集中する事・固視で前頭葉!
などたくさん脳の各部位が接続されてプラモデル制作という作業が成立します。
(写真の色部分が大脳皮質・小脳は文字通り小さく下に配置されています。)
ただ少し残念なのは側頭葉をあまり使っていないという事です。
前庭機能と言われる、平衡感覚を司る感覚であったり、自分が移動する事で活性する部分や聴覚系などがあまり働いていないので、外で遊ぶよりは全体的なネットワークの繋がりは低くなってしまいますが、指先の細かい部分などは強化しやすいと思われます。
さてここで小児神経発達症(発達障害)についての小脳機能が重要かの紹介をさせて頂きます!
ここから大事!!
小脳は感覚運動や前庭コントロール(平衡感覚やバランス能力)だけでなく、
認知・感情そして自律神経機能のコントロールにも関与していると言われています。
小脳の機能が阻害されれば、脳の高次機能・視覚空間認知・発語スキルと感情制御などが失調するという研究もあります。
発達発育の上では小脳の不活性が起こることで、自分を抑えられなくなったり、感情が出にくくなったり、注意注目行動がとれなく注意散漫になったり、社会性スキルなども磨かれません。
小脳と認知機能は密接に関わっていて、人間が社会にでていく上で非常に大切な機能と言えます。
本当に大切な機能ですね!!!!
なので私は小脳を使うトレーニングを必ず子供たちに取り入れるようにしています。
今は何の為にやっているのか分からなくても将来的に、繋いだ回路が大きな脳(大脳皮質)と接続されて、大きな大きな役割を果たしてくれます!
今回は自己満足になってしまたかもしれませんが、プラモデル製作を私が正当化!(誰に?→世の中に!???)する為に書いたのかも知れません。
皆さんも一回つくってみて下さい!
自分でつくったという事で愛着が沸きます!
それではまた!