こんにちは。
大阪は、心斎橋、本町、新町近く、西区は北堀江にあるパーソナルトレーニング・ファンクショナルトレーニング・コンディショニングジム、AWAKES （アウェイクス）の高嶋です。

台風21号が過ぎ去り、関西、大阪も次々とダメージが明らかになってきています。
AWAKESのある大阪市内も大きなダメージが見られます。
特に、御堂筋やなにわ筋など、側道、分離帯に植えられたイチョウ並木は大小問わず、たくさんの木々が幹から折れていたり、根元から倒れていたりと倒木によるダメージが痛々しく見受けられます。

６日早朝には、北海道で大地震が起こり、今年は各地で自然災害が全国で起こっています。

各地で自然災害に遭われた方、心よりお見舞い申し上げます。

さて、そんな中、サッカーロシアW杯、アジア大会を筆頭に、野球U-18、テニスの錦織選手、大坂選手のUSオープン・ベスト４入りなど、スポーツ界では、この自然災害にあって、勇気や元気をもらうことのできる快進撃が続いています。

人の心を動かす、感情を刺激し感動を与える、それもまたスポーツの素晴らしい側面ではないでしょうか。

みなさんは、この日本のスポーツがどんどん強くなっていることについてどのように感じていますか？

日本のスポーツが強くなり世界に通用するようになってきている背景には、たくさんの理由があると思います。

しかし、ある一方では、日本女子レスリングのパワハラ問題、日本大学アメリカンフットボール部のタックル問題をきっかけに明らかになった日本大学の組織構造の問題、体操女子選手のコーチによる体罰問題、男子バスケットボール日本代表による売春問題など、この一年の間だけでも数多くのスポーツに関わる問題が起きている事も事実です。

よくよく見ていると、世界で活躍する競技や選手は、日本国外にトレーニング拠点があったり、日本人以外のコーチが指導していたり、グローバルに行動するという共通点があるように感じます。

反対に、問題を起こしている選手や団体は、内向きな傾向にあるように感じます。

自分たちの利益優先…
既得権益を守る…
経験と感覚が先行し根拠や価値で指導や組織運営ができない…
非道徳的伝統や文化が先行…

夏の高校野球大会においては、あの暑い35℃を超える炎天下で試合が行われ、
スポンサーである某新聞会社やテレビ中継などのメディアが優先になっていたり、会場の運営において大会中の甲子園は無償で提供されていることが影響しているなど、まだまだアスリート・ファースト（選手優先）な大会運営とは言い難いのが現状です。

日本の文化にはたくさん良いことがありますが、必ずしも良いと言い切れないこともたくさんあります。

その時その時代によって変化することが大事で、それは進化なのです。

文化は変化することで進化し長年にわたり維持・伝承されてきたということを再認識しなければならないのではないでしょうか。

日本のスポーツ社会がこれからも進化していくためには、私たち、身体やトレーニング、スポーツに携わる現場の者や、情報を伝えるメディア、資金を投資するスポンサー、組織を統括する各競技連盟、それを所管する公官庁（スポーツ庁や政府）が、官民連携して現在の日本のスポーツ社会・文化・環境の良い側面とそうでない側面を的確に明示し、トップレベルはもちろん、スポーツに関わる全てのレベルに効率よく広めていく必要があるのかと感じます。

それを実行する為には、一人の優れた元選手が経験を主としたコーチングや組織を運営するのではなく、それぞれの分野で専門性のある高い知識や技術を持ったたくさんのプロフェッショナル達が関わり連携し、根拠や価値に照らし合わせながら、コンプライアンスを高め、選手の育成だけでなく、組織や人間関係も含めた日本のスポーツの文化・環境そのものがプラス方向に向くように社会全体が動いていかなければならない時期にあるのでしょう。

草の根かもしれませんが、私たち、アスレティックトレーナー、パーソナルトレーナー、ストレングスコーチ、コンディショニングトレーナー、栄養士、スポーツ心理カウンセラー、スポーツドクターなど、身体に携わる者が身近にいる地域のアスリートやクラブチーム、部活、学校などに私たちの根拠や価値に基づいた知識やトレーニングを提供していくことも、日本のスポーツ文化、社会を少しずつでも動かしていくきっかけになるのではないかと強く感じています。

アリも一匹では恐れられることはありませんが、大群になると大きな動物をも殺してしまい、小さなはっぱを集めては大きな巣をも形成したりします。

私たちも、コンディショニング、ファンクショナルトレーニングを通して、日本の明るいスポーツ社会に貢献できるように、どのように活動していけばいいのか日々考えながら、これからもよりよいトレーニング、知識、環境を提供していきます。

答えは一つではないですし、明白に見えるものではありませんが、明るい日本のスポーツ社会のために私たちのできる事を一つずつ行動に移し実行していくのみです。