脂質について
2018/09/12
こんにちは!
大阪、堀江、四ツ橋のパーソナルトレーニング・コンディショニングジムAWAKESのトレーナー中原花音です。
前回の栄養の話から少し間が空いてしまいましたが、今回は、「脂質」についてご紹介させて頂きます。
皆さんは、「脂質」についてどのような印象をお持ちですか?
「太る」「無駄なもの」などマイナスなイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか?
もちろん、それも間違いではありません。
しかし、「脂質」は五大栄養素の中でも、より重要な、「三大栄養素」でもある様に、皆さんの身体にとって必要不可欠な栄養素なのです。
ただ、「過剰摂取」による悪影響が大きいうえに、ほかの栄養素より過剰摂取しがちな為、マイナスなイメージが世間に広まっています。
正しく摂取できれば、全くマイナスなものではありません!
脂質は、他の栄養素(有機化合物)に比べて、水に溶けないという性質を持っています。
脂質を多く含む食品として、牛脂や豚脂、バター、マヨネーズやドレッシングなどがあげられます。
また、揚げる・炒めるなどの調理方法は脂質の割合が高くなります。
それでは、皆さんが一番気なるであろう脂質の役割についてご紹介します。
脂質は、主に以下の5つの役割を担っています。
・内臓の保護
・体温の保持
・細胞膜の構成成分
・ホルモンの生成
・1g9㎉のエネルギー源
また、脂質には様々な種類があり、それぞれ働きが異なります。
内臓の保護・地温の保持を担っている脂質は「中性脂肪」です。
この「中性脂肪」は皆さんもよく耳にするであろう、「内臓脂肪」や「皮下脂肪」となり、身体の脂質の90%以上を占めています。
中性脂肪は別名、「トリグリセリド」といいます。
「トリ」とは、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、「3」という意味があります。
(トリオ、トリプルなど)
ですので、このトリグリセリドも3が関連しています。
トリグリセリドとは、グリセロールという物質と3つの脂肪酸がくっついてできたものです。
この脂肪酸には2つの種類があり、それによって、個体の脂質か、液体の脂質か変わってくる仕組みです。
脂肪酸は「飽和脂肪酸(ステアリン酸)」と「不飽和脂肪酸(リノール酸)」に分けられます。
飽和脂肪酸は常温で個体として存在しています。(牛脂や豚脂など)
反対に不飽和脂肪酸は、常温で液体として存在しています。(サラダ油、オリーブオイルなど)
時々、脂と油は何が違うのか?という質問がありますが、
脂と油は、飽和脂肪酸(個体)か不飽和脂肪酸(液体)かによって異なります。
中性脂肪以外にも、脂質の種類はいくつかあります。
細胞膜を構成している脂質は、「リン脂質」と「コレステロール」という脂質です。
また、「コレステロール」は「ステロイドホルモン」というホルモンを生成する働きも担っています。
この「ステロイドホルモン」の中でも、代表的な性ホルモンとして、テストステロン(男性)、エストロゲン(女性)があります。
テストステロンが不足すると、筋量の低下や骨量の低下などの悪影響を及ぼします。
また、エストロゲンが不足すると、月経不順や骨量の低下に繋がります。
体脂肪率が低すぎる女性に多い症状として、「月経不順」があげられます。
これは、「エストロゲン」の不足が原因です。
このことからも、皆さんの身体にとって「脂質」が大切という事が分かります。
「脂質」といっても、この様に様々な種類があり、様々な働きを担っています。
三大栄養素とも言われる脂質ですが、悪いものという印象ばかりあった方も、少しでも必要なものだと思って下さったでしょうか(^^)
「脂質」の過剰摂取には十分気を付けて、正しく摂取しましょう!