さようならの意味
2020/10/24
こんにちは!
大阪市西区北堀江、四ツ橋駅・心斎橋駅近くにあるパーソナルトレーニング、ファンクショナルトレーニング特化型のコンディショニングジムAWAKESの田中です。
先日道を歩いていると、近くにいた小学校低学年くらいの男の子がちょうど一緒にいた友達と別れる時だったのですが、
「さようなら!」
と言って帰っていきました。
私はそれを聞いて、さようならなんてずいぶん使っていない言葉だなと思いなんだか新鮮な気持ちになりました。
小学生の頃は、学級の全体挨拶などにさようならと使っていた記憶がありましたが、普段の日常生活でさようならと使う事は滅多にありません。
そもそも、どうして「さようなら」と言うんだろうという疑問を感じました。
調べてみるとそこにはとても素敵な意味があることがわかりました。
まず「さようなら」という言葉は
もともと「さようであるならば」という意味の
「さらば」、「さようならば」という接続詞なのだそうです。
そしてこれは竹取物語や源氏物語などの古い書物の時代からも使われていることがわかっています。
「さようなら」を接続詞として置き換えると、
「今まではこうだったのだから、
“そうであるならば、”
この先はこうしよう。」
という使い方になります。
理由として、日本人は「別れ」というものを
“いったん立ち止まって、今までのことを確認し、次のことへ進むための節目とする。“
と考えていたそうで、
そこから「さようなら」という接続詞そのものが、人によっていろいろな意味を含む別れの言葉になったのです。
私が道で見かけた男の子で考えてみると、これが合っているのかはわかりませんが、
きっと、また明日もよろしくねという意味が含まれているのではないかと思います。
さらに接続詞を別れの言葉とするのは世界の言語の中では非常に珍しいようで、
日本人特有のはっきりと言葉に出さなくてもその状況を互いに察しあうことができ、その方が好ましいと思う傾向から、素敵な意味が含まれていたのだとわかりました。
当たり前のようにある言葉でも一つ一つ深い意味があり、他にももっとこうした日本の素敵な言葉を知りたいなと思いました。
みなさんも他にご存知の言葉がありましたら、是非教えて頂けると嬉しいです。