熱中症 第一回 「予防とケア」
2018/07/21
こんにちは。
大阪は、心斎橋、四ツ橋、堀江にあるパーソナルトレーニング・コンディショニングトレーニングジム、Awakes (アウェイクス)の高嶋です。
連日、猛暑が続いています。
各地で猛暑日連続記録を更新するなど、高温異常気象が続いています。
多くの方が、メディアやネット上の情報等で、熱中症について、もうすでにたくさんの知識をお持ちになられているかと思いますが、私の現場経験の観点から、「熱中症」について、何回かに分けて少しでもみなさんに知っておいていただきたいことをお伝えしようと思います。
私は、長年、スポーツ現場でアスレティックトレーナーとしてスポーツチームや選手の健康管理に携わってきました。
夏場の熱中症対策は私たちアスレティックトレーナーにとって、安全にトレーニングや試合をするために、最も優先すべき重要な事項のひとつです。
熱中症とは、
「深部体温が上昇することによって起こる、身体に生じる様々な症状・合併症などの身体障害の総称」です。
熱中症の種類は、
1.熱痙攣(ねつけいれん)
2.熱失神(ねつしっしん)
3.熱疲労(ねつひろう)
4.熱射病(ねっしゃびょう)
もう、知識として間違っている方は少ないと思いますが、熱中症は、強い日差しに直接当たって起こる病気とは限りません。
日に直接当たって起こる「日射病」とは、熱中症になる「原因」のひとつでしかないという事を、しっかり認識しておきましょう。
今日は、簡単にできる予防とケアについてお話します。
予防
1.深部体温を平熱以上(おおよそ37.5°以上)に上げない。=冷房や日陰を適切に活用する。
2.水分をしっかりとる。=こまめに給水する。成人で一日平均3~4リットル摂る。
3.塩分(電解質)をしっかりとる。=スポーツドリンク、塩分の多い食事を摂る。
*発汗によってかなりの水分と電解質が放出されます。その分、しっかり体内に蓄えておく必要があります。
*のどが渇くということは、体内の水分が不足しているサインです。のどが渇いたら要注意です。
次に、
熱中症の症状が出てきたなと思ったら…
今以上に悪化しないように、ケアをしっかり行いましょう。
自宅でできるケア
とにかく体温を平熱まで下げる努力をする。
1.氷(氷のう)を使い、頭や首元、脇の下を冷やす。
2.冷たい(10℃前後)の水風呂につかる。10~15分程度。
3.体内から冷やす=冷たいものを摂る。
その他に、予防でご紹介したことも、すべて、ケアになります。
冷たいものを摂る、というのは、例えば「かき氷」。
重篤な障害を防ぐためにも、
深部体温を素早く下げることが大切ですので、
かき氷や冷たい飲料を摂ることは、より温度の交換が効率的な体内から冷やす事になりますので、
積極的に取り入れて頂きたいです。
AWAKESのある堀江にも、毎日、かき氷を片手に歩いている人がたくさんいます。
トレーニング後、外に出て急激に体温の上昇が起こる時には、
是非、近くのかき氷屋さんで身体を冷やしてみてはどうでしょうか。
次回は、熱中症の主な症状について、お伝えいたします。