予防は早めに
2020/03/27
こんにちは。
大阪市西区北堀江、四ツ橋駅・心斎橋駅近くにあるパーソナルトレーニング、ファンクショナルトレーニング特化型のコンディショニングジムAWAKESの石原光彩です。
私事ですが先日、寝床を変えたところ朝は全く動けなくなる程、首を寝違えてしまいました。とにかく痛くて関係のない自転車に乗ることも困難な程でした。ですが、ある対処法ですぐに楽になり、ことなきを得またのです。あまりにも久しぶりの出来事だったので過去の辛い経験を思い出しました。
私自身、中学生の時に今までで一番酷く首を寝違えたことがあり、首を上下左右どの方向にも動かせなくなったことが一度だけあります。あの起きた瞬間の激痛が走った恐怖はいまだに忘れられません。皆さんも一度は経験されたことがあるのではないでしょうか。
寝違いの原因として挙げられるのが、つい疲れてソファで寝てしまったり、旅行先で枕が合わなかったりすることです。私はこの枕の違いで首が凝ったり痛めてしまうことがよくあります。どういったメカニズムで起こるのかまだ解明されていない部分もありますが、この2つは原因として多く挙げられます。
そこで皆さんは首を寝違えてしまったらどのように対処されていますか?おそらく湿布やアイシングで対応される方が多いのではないでしょうか。上で挙げた2つは一時的に少しだけ痛みが緩和されますが時間とともに再び痛みが強くなります。やはりあくまで対処法であり根本改善には至らないのですぐに完治することは難しいです。
私も中学でひどい寝違えを発症したときはどうすればいいのか分からず、湿布と安静にしておくことしかできませんでした。結果的になかなか症状が改善されず、学校も欠席し、クラブ活動も休まざるを得ませんでした。この時、周りに状況を説明してもただの首の寝違えで大袈裟だとか仮病だなど馬鹿にされるばかりでした。ですが実はただの寝違えと捉えるとかなり危険なのです。
もし症状が酷ければ神経を圧迫し腕が痺れたり、首を動かすと電気が走るような痛みが出ることがあります。他にあった例では朝起きたら毎回首が痛い症状があったが、数ヶ月間放っておいた後にレントゲンをとってみると頸椎症やヘルニアが起きていたケースもあります。このような大きな怪我になってしまってからでは遅いので予防と対処は適切に行いましょう!
今回私の症状がすぐに改善したのはこの対処の方法が適切だったからです。本当は予防をしておかないといけませんが…私たち人間の身体の構造を考えると頸部は上部と下部で役割が違い、色んな方向に関節を動かせるエリアとあまり関節を動かせないエリアに分かれています。
今回はその内の色んな関節を動かせる方にエラーが出ていました。ついでに頸椎の下に存在する胸椎の動きも悪くなっている事も発覚。どうやって分かったのかというと、AWAKES でも取り入れているSFMAというツールを利用しました。やはり私たちの身体は敏感で、各関節の役割がうまく果たせないことで身体に不調をきたします。そこでうまく役割の果たせていない関節に対してエクササイズを実施しました。私が行ったのは頸胸椎のモビリティエクササイズでもあるトランクローテーションというメニューです。
このメニューは見た目は地味ですがとても効果のあるエクササイズです(左右10回2~3セット)
横向きに寝て、腰椎骨盤帯を固定することで頸胸椎の動き(モビリティ)が出やすくなります。また手を開いていく際に指先を見ながら行うことで眼球の動きもよくなり、より首が動かしやすくなります。私はあまり首を動かせなかったのでとにかく必死に指先を追いながら行いました。すると不思議なことに徐々に首がスムーズに動き始めました。このメニューはハードな筋力トレーニングとは違い子供から高齢者の方まで万能に行えます。
ですが.適切な身体評価があって行えるメニューです。痛みを堪えてやってしまうと実例であげた頸椎症やヘルニアのような疾患を発症することもあります。なので強い痛みの症状がある場合は放っておかず、病院診察を受けることをおすすめします。何も大きな異常がないことがわかり、少しずつ動かしても問題無ければ無理のない範囲でやってみてください。
このメニューは対処法としても効果はありますがやはり根本は首を寝違えないような生活習慣と健康な身体でいるために予防エクササイズとして行うのが望ましいです。なのでよく首を痛めたり凝りやすい方は是非日常の一部に取り入れてみてください!