ピンクのシューズ
2020/01/20
大阪市西区北堀江、四ツ橋駅・心斎橋駅近くにあるパーソナルトレーニング、ファンクショナルトレーニング特化型のコンディショニングジムAWAKES(アウェイクス)の飯塚 裕希です。
皆さん、今年の箱根駅伝はご覧になられましたか?
青山学院大学が2年ぶりに総合優勝を果たし、王座奪還を成し遂げました。
今回の箱根駅伝で話題になったのが、選手たちが着用していたランニングシューズです。
テレビや沿道で見て気になったと思いますが、”ピンク色のシューズ” が大変目立ちました。
優勝を果たした青山学院大学も今年からこの”ピンク色のシューズ”に変えたことも、優勝だけでなく、大会記録を更新する要因の一つではないかと。
このシューズこそが、今何かと話題になっている「ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%」です。
今回の箱根駅伝では全選手210人中177人がこのシューズを着用(全体の84%)で前回大会から着用率が倍増しました。
さらには区間新記録が続出、10 区を除く区間賞と新記録は全て“ピンク色のシューズ“を着用した選手によって出されました。
そして先日、海外メディアの報道によると「世界陸上連盟は、このナイキのシューズの大会での着用を禁止する見通し」だと発表されました。
禁止はまだ決定事項ではなく、禁止理由となる規定改訂も今後検討されるそうです。
このシューズは約3万円と、一般のランニングシューズに比べて高価ではありますが、決して手の届かない価格ではなく、マラソン愛好家や一般ランナーの間でも普及されつつあります。
私の周りで使っている人はあまり見かけないので、実際使ってみた感想を聞いたりはしていませんが、日本人には不向きとされていたいわゆるつま先走行(fore-foot)を厚底のシューズ設計によって可能となり、推進力が他のシューズと圧倒的に違うことや疲労感も少ないと言われています。
様々な声があって、そもそもマラソンは足で勝負するスポーツで、こうした技術で勝負をしてはいけないというシューズ着用反対の声や、技術の進歩に合わせて自分達人間も一緒に進んでいかなければという着用賛成の声もあり、議論の余地が十分にありそうです。
マラソンを純粋に健康維持や趣味でされる一般ランナーにとっては、怪我の防止になったりタイムが伸びることでの達成感も得やすい、素晴らしいシューズだと思います。
ただ、一方ではつま先走法やスピードが早くなるなるとこで、怪我をしやすいとも言われていますので、真相はまだまだ解明していく必要があるのかと思います。
少なくとも多くの人がランニングを始めてみようと思ったり、走ることの楽しみや習慣を促進していると言えるかと思います。
このシューズの公式大会での着用を禁止するべきか否かについて私は言いたいのではなく、運動を始めるきっかけになったり、より楽しく運動ができる点においては、フィットネスの普及とともにメーカーの用品開発における技術の進歩にも注目していく必要性を改めて感じました。
多くの方が健康に身体を動かすことが何よりですよね!