コラム AWAKES COLUMN

運動とストレスと自律神経

2019/11/23

こんにちは!

大阪市西区北堀江、四ツ橋駅・心斎橋駅近くにあるパーソナルトレーニング、ファンクショナルトレーニング特化型のコンディショニングジムAWAKESの山本です。

11月も下旬に差しかかり、一気に冬に近づいたような感じがします。

 さて今回は「運動とストレス」についてお話したいと思います!

 仕事や環境の変化など、生活の中にはストレスを受ける場面がたくさんあります。過度のストレスは自律神経の乱れを生み、健康上の被害をもたらします。

自律神経とは交感神経(緊張や興奮状態)と副交感神経(リラックス状態)からなり、この2つの神経が上手くバランスをとることにより人間は生命維持ができていると言われています。

交感神経は目を覚ましたり、身体を活発に動かしたりするために重要ですが、ストレスによって過剰に交感神経が高まり、過度に身体を緊張状態にすることがわかっています。

したがって、交感神経の高ぶりが収まらないと快適な眠りにつくことができず、生活のリズムが悪くなってしまいます。

 では、ストレスを解消するにはどうしたらいいでしょうか。

人間のストレスとは本来、命の危険すなわち外敵に遭遇したときに感じるものです。

外敵に遭遇したら皆さんはどうされますか。

おそらく「戦う」か「逃げる」かの2択だと思います。

つまり人間はもともと、ストレスを感じると身体を動かしたくなるようにできているのです。

現代のストレスは人間関係や仕事などによるものが多いと言われており、ストレスを感じたその場で「戦う」、「逃げる」といった行動ができない状況にあります。そのため、交感神経をストレスを感じたその場で全て使い切ることができず、ストレスを溜め交感神経が中途半端にアイドリングしたままの状態を長引かせる原因となっています。

そこで、溜まったストレスを発散する必要があります。

人によってストレス発散法は様々だと思いますが、トレーニングなど適度な運動がストレスを軽減させるという研究が数多く報告されています。

運動、すなわち、現代版の「戦う」や「逃げる」といった行動です。

運動をすると交感神経が高まります。高く活性された交感神経を抑えるために副交感神経が働き出すという自律神経の性質を利用し、運動後に副交感神経が優位になり、リラックスや深い眠りにつながります。

 なかなかスッキリ目覚めることができなかったり、寝つきが悪かったりする方はストレスが原因かもしれません。

 ストレスを感じたら本能に従い、トレーニングをして自律神経の働きを整えて快適な生活を送りましょう!!

 

参考文献:

・山本大誠『身体運動によるストレスへの対策』バイオメカニズム学会誌 2011

・永松俊哉『職域メンタルヘルス対策としての運動の効用』体力研究 2017

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