テーピングは○○する事で効果が上がる!?
2018/06/08
テーピングは○○する事で効果が上がる!?
腰痛や関節痛などでサポーターやテーピングで症状を和らげようとされている方は多くいらっしゃいます。
このような補助用品はたくさんありますし、どれを選んだらいいか一消費者にとっては悩むことも。
補助用品を出しているメーカーさんの多くは、被験者実験や人間工学に基づくシミュレーションなどで実証実験を行い、その効果を確認し販売しています。
しかし、ネットショッピングが普及する中、類似品として科学的根拠や実証実験もせずに世に出回っている商品が多数存在するのも事実です。
商品についてどのような効果があるか、その裏付けがなされているか、私たちは一消費者として注意しておくことが大事です。
さて、本題ですが、そのサポーターやテーピングの効果についてです。
例えば、信頼のおける大手メーカーの効果が立証されているサポーターやテーピングを使用されている方の中にも、思っているほどその効果が実感できないということがあるがと思います。
そこで、一例ではありますがある研究をご紹介します。
この研究は「膝蓋大腿疼痛症候群(通称:膝蓋大腿部関節症、PFPS)」におけるテーピングの効果について、文献調査(Systematic Review)を行っています。
Logan医学博士、他、が行ったこの文献調査は、5つの膝蓋大腿部関節症(PFPS)に対するテーピングの効果についての文献をまとめた研究です。
この研究では、235人を対象とし、PFPSの治療として長年にわたりアスレティックトレナーや理学療法士に使われてきたマッコネル・テーピング(McConnell Taping)とキキネシオロジー・テーピング(Kinesiology Taping)の効果について調べたものです。
この研究の結論は、どちらのテーピング方法も痛みの軽減に効果は確認できるが、「テーピングだけ」の場合と、
「テーピングと運動療法を同時に行う」場合を比べると、後者がより効果が上がったとしています。
この研究では、サポーターは含まれてはいませんでしたが、同じように痛みを軽減する補助用品として考えれば、同じような効果が期待できると仮定されます。
日常生活はもちろん、マラソン、ロードバイク、フットサル、草野球、ゴルフなどアクティブに余暇にスポーツをされる方で、サポーターやテーピングをしても「膝や腰の痛みが良くならない」とお困りの方、ぜひ運動療法を取り入れてみてはどうでしょうか。
AWAKES(アウェイクス)では、科学的根拠を中心とした運動機能の改善、パフォーマンスの向上を目的とし、「カラダの動き」に特化したファンクショナルトレーニングを提供しています。
痛みや怪我は、本来人間が持っている動きに制限や安定すべき部位が不安定になったり、効率の悪い動作が原因になっていることが多くあります。
パフォーマンスが出せない原因には、非効率な動き、力を発揮するある筋肉が活性化できないなど、本来ある能力を活かせていないことが多くありあります。
サポーターやテーピングでは思ったほど効果が実感できない、パフォーマンスが上がらないなどお悩みのある方は、ファンクショナルトレーニングを取り入れて「動けるカラダ」をつくり、お悩みを改善してみてはどうでしょうか。
引用文献:
Logan C, Bhashyam A, Tisosky A, Haber D, Provencher M. Systematic Review of the Effect of Taping Techniques on Patellofemoral Pain syndrome. Sports Health. 2017;9:456-461