右・左、交互に見て
2018/10/29
こんにちは。
大阪は、心斎橋、本町、新町近く、西区は北堀江にあるパーソナルトレーニング・ファンクショナルトレーニングで「身体をよみがえらせる」に取り組むコンディショニングジム、AWAKES (アウェイクス)の高嶋です。
本格的に秋の陽気が続く季節になりました。朝夕はジョギングやウォーキングをする方にとって絶好の季節がこの時期ではないでしょうか。
また、この季節を利用して、ウォーキングやジョギング、スポーツを始められた方も多いのでないでしょうか。
そこで今日は、私たちが普段の生活の中で毎日行っていて、また、手軽な運動として多くの方に愛されている「ウォーキング」、「歩行」について話したいと思います。
「歩行」を語る上で最も大事なことは、「相反性交互運動」です。
難しい言葉ですが、「相反性交互運動」とは「左右、上下、前後においてお互い対にある部位が真逆の動きを同時にする事で一つの動きが完成する」という事です。
イメージがつかない方は、「歩行」を思い浮かべてください。
「歩く」という動作において、もし、右脚が前に出ている時、左脚は後ろにあります。
これは左右の脚が前後で違う位置にある状態です。
それを、真逆に逆転させ、右脚を後ろ、左脚を前にすると一歩前に進むことが出きます。
これを連続で行う事でことで「歩行」が成り立ちます。
これは「歩行動作」において「脚」の動きを切り取って見ていますが、歩行動作はこれだけではありません。
脚に加え、腕も全く同じことをしています。
また、腕と脚の関係性を見た時に、左腕が前の時左脚は後ろにあります。
これは、上半身と下半身、つまり上下において真逆(前後)の動きを行っています。
感のいい方は気づかれたと思いますが、ここにも「相反性交互運動」が成立していることになります。
これにもう少し「歩行動作」の大事な動きがあります。
それは、身体の軸を脊柱を中心として見た場合、回旋の動きがあります。
これは少し複雑ですが、簡単に説明すると、歩行時に左手が前に出ている局面では上半身が右を向いています。この時右脚が前にあるので骨盤は左を向いています。
ですので、上半身が右に回旋している時、下半身は左に回旋していることになりねじれています。
これも上下(上半身と下半身)において、逆の動き(右左)があり、「相反性交互運動」になっています。
この相反する動きが連動して左右、上下、前後両方に同じだけ動く事ができればその動きは負荷の少ない理想的な動きになります。
しかし、人間の身体はいろいろな複雑性に影響を受けていて、相反性機能のバランスが崩れている場合が多いのです。
いろいろな複雑性の例として、解剖学上の物理的左右非対称、脳機能による神経支配の左右差などがあります。
複雑性についてはまた別の機会にお話したいと思います。
では、この相反性機能のバランスが崩れている例を紹介します。
AWAKESの若手コンディショニングトレーナーの中原トレーナーの歩行を見てみます。
(画像参照)
いろいろな事が見えてくるのですが、ここでは最も分かりやすいものをピックアップしてみたいと思います。
それは手の位置(腕の振り幅)です。
画像は動画の一部分を切り取ったものです。
その部分とは、前に出てくる手が最も高い位置と後ろに引かれる手も最も高い位置、つまり、振り幅が最も大きい位置の左右差を比較したものです。
画像を見ると一目瞭然、左右で高さが違います。
これは腕の振り幅が左右で違う事を表しています。
腕の振り幅が違うという事は、片方(腕の振り幅が大きい方)の推進力が大きくなるので、振り幅が小さい方を中心として回旋していく、つまり、真っすぐ歩けないことになります。
しかし、中原トレーナーは真っすぐ歩けているのです。
どういうことなのか?
それは、他の部位の動作、例えば骨盤の回旋や背骨を左右のどちらか横に倒す(側屈)などで補っている(代償運動している)ことによって真っすぐ歩けているのです。
これを続けていくと、代償動作をしている体の分部に余分な負荷がかかり、不調や痛みなどの原因になる可能性が極めて高くなります。
私たち、コンディショニングトレーナーは、腰痛や肩こりなど体の不調をお持ちのクライアントさんから、ハイパフォーマンスを目指しているスポーツ選手まで、「相反性交互運動」をしっか診極めることで、「動き」を整え、良い状態にしていくトレーニング(運動による介入)を行っています。
健康なカラダには人一倍自身を持っている若手の中原トレーナでさえ、動画を撮って動作分析すると、いろいろな事が見えてきます。
もし、現在、身体のことで何らかのお悩みがある方は、ぜひ一度、「歩行動作」を動画で撮影してスローモーションで見てみてください。
何が良いか悪いのかが解っていなくても大丈夫です。
左右や上下の差を見つけることは意外と簡単に出来るはずです。
お笑いの「2700」さんのネタで「右ひじ左ひじ交互に見て」というのがありましたが、まさしく、その交互に同じだけの動きが出ていることが私たちの普段の生活の中でも大事です。
もし、細かく身体を診たてて欲しいという事であれば、ぜひ一度、AWAKESの体験をお申込み下さい。