キレの基礎
2019/01/14
こんにちは。
大阪の心斎橋、本町、新町近く、西区は四ッ橋駅すぐ北堀江にあるパーソナルトレーニング・ファンクショナルトレーニング特化型のコンディショニングジム、AWAKES (アウェイクス)の高嶋です。
ここ数週間、太平洋側ではまとまった雨が降らず乾燥した日が続いていますね。
毎日のように火事のニュースを見ます。
また、大気の乾燥にともなってインフルエンザの感染が広まっています。
インフルエンザは湿度40%以上で感染力が弱まるとされていますので、乾燥気象が長引くとそれだけ感染するリスクが高まるので、室内ではこまめに湿度管理を行うようにしましょう。
さて、今日は競技スポーツをしているクライアントに多いトレーニング目的についてお話ししたいと思います。
それは「体のキレ」についてです。
AWAKESにはプロ選手から社会人選手、シニアマラソンランナーやアマチュアスポーツ愛好家、高校生・中学生・小学生まで年齢も競技レベルも幅広いアスリートがトレーニングをしに来ています。
目的はそれぞれですが、カウンセリングで「目的は?」と尋ねると、パフォーマンスアップはもちろんのこと彼らの多くは「体のキレを高めたい」と感じています。
とは言っても、アスリート本人達は普段の練習で様々なトレーニングを行っているわけで、それ以上に求めているものがないと、わざわざAWAKESに来たりはしません。
では、なぜ、わざわざ練習の前や後、休みの日にAWAKESに来るのか。
それは、①普段の練習を続けていてもなかなか思うようにパフォーマンスが向上していない、②一体なにをどうすればキレが上がるのかが漠然としている、③その答えを客観的かつ具体的に見つけられるスペシャリストを探している、④そしてその課題に一緒に取り組みトレーニングができるトレーナーと環境を求めているからなのではないかと私たちは感じています。
私も、長い間チームに所属するアスレティックトレーナーとして活動してきましたが、多くの場合、普段の練習ではスキル練習が主体でテクニックや戦術に多くの時間を割いていることが多いように思います。
もちろん、環境が整った理解のあるチームではウェイト(筋力)トレーニングや持久力(有酸素)トレーニングなどの基礎トレーニングを行なっているチームもたくさんあります。
しかし、その基礎トレーニングがなかなかスキルやパフォーマンス、キレの向上に繋がっていないケースが多いのも現状のです。
ではなぜなのか。
それは、その基礎トレーニングと思っているトレーニングが、実は、本当に基礎なのかということ、また、その基礎トレーニングが効果的に行われているかということを考える必要があります。
例えば、先ほどの基礎トレーニングの例であげたウェイトトレーニングでは、単純に筋力強化のために負荷(重さ)を上げることを目標としていることがあります。
しかし、その筋力はどの場面で生かされる筋力なのかを考えなくてはいけません。
もし、カフレイズ(Calf Raise・ふくらはぎを収縮する動作)を立った状態で行なった筋力強化をしたとします。
しかし、立った状態で真上(垂直方向)に伸びる動きで最大筋力を使うことが実際の競技やスポーツの中でどのくらいあるかを考えなくてはいけません。
例えば、サッカーでは走るという動作が重要ですが、真上に伸び上がる動作と走る動作は違います。
走る動作では、ふくらはぎは真上に伸びるのではなく、むしろ後ろ(斜角方向のベクトルの動き)に蹴り出す必要があります。
ですので、単純なカフレイズと言う筋力トレーニングではその強化した筋力をフルに実際の競技に使えない可能性が高いのです。
「キレを出す」ということは、「実際の競技に必要な“動き”」のなかで、筋力や瞬発力などをしっかり発揮する必要があるのです。
先程、例にあげたように、単純に負荷(重さ)を上げることだけでは必ずしも競技におけるパフォーマンスの向上には繋がらないのです。
ですので、本当のトレーニングの基礎となるのは、筋力や持久力ではなく「体の動き」ということになります。
体の動きを高めるためには、様々な観点から身体について理解し、個々のアスリートの特徴やそのアスリートが競技するスポーツの特性を考え、トレーニングに応用しなくてはいけません。
AWAKESの中核であるコンディショニングトレーニングはもう一段階も二段階も掘り下げたベース(基礎)トレーニングの根幹を根本的に分析した体の機能そのものを高めるための総合的なトレーニングです。
では、実際どのようにトレーニングが組み立てられていくのか。
次回は、どのような要素が体の動きの向上に繋がるか、そして、それがなぜ体のキレに繋がるのかについてお話ししようと思います。